土塊の家
井の頭公園のほど近くに建つ住宅です。 建ぺい率の制約により、小さな敷地の半分しか建物が建てられない、 言い換えれば敷地の半分が庭になってしまうことから、 「いっそ庭を部屋のように使いたい」 「庭のなかに暮らすような住まいにしたい」 そんな思いで設計をはじめました。 試行錯誤の末、建物と中庭からなる住空間全体を、16の小部屋に切り分けることを思いつきました。庭は「庭部屋」となりました。 この住宅にはリビングがありません。かわりに図書室、仕事部屋、ラウンジなど、家族各々が気ままに過ごすための小さな居場所が、いくつも用意されています。 それぞれの部屋は大きな穴を介してつながり、家と庭がひとつの大空間のようにもなっています。 内外の壁は、この土地から出た武蔵野台地の黒土です。 いまも畑と住宅が混在する武蔵野の風土に寄り添いながら、どこか懐かしい、土のかたまりのような建築をイメージしています。 Located near Inokashira Park, this house was designed in response